箱根温泉は、近世期から明治中期にかけて親しまれてきた「箱根七湯」の諸温泉(湯本・塔ノ沢・宮ノ下・堂ヶ島・底倉・木賀・芦之湯)に加え、明治以降、この七湯に大平台・小涌谷・強羅・宮城野・二ノ平・仙石原・姥子・湯ノ花沢・蛸川・芦ノ湖が開発され、現在では総称して「箱根十七湯」と呼ばれています。宿泊施設によっては、独自の名称を使用しているところもあり、大変バラエティに富んでいます。
箱根温泉の泉質は、主にカルシウム・マグネシウム・硫酸塩泉などです。適応症(効能)は、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、うちみ、慢性消化器病、痔症、冷え症、病後回復期、疲労回復、健康増進等です。
なお、本コーナーで紹介する宿泊施設の湯の大半は「温泉」ですが、一部施設で鉱泉(冷泉)を提供しているところもあります。明確に「源泉」や「効能」を謳っている施設に限り、ホテル名の横に (○○温泉) と記載しました。当方の独自調査でいまひとつはっきりしなかったところは特に記載しませんでしたので、予め御了承ください(温泉でない、と断定したものではありません)。 |